子供の限界
- 夢を与える仕事で本当に夢を与えるのは難しい
- 子供が長時間拘束されるのはよほどのことがないと無理
昨日は長女の方が習っているバレエの発表会があり、息子とともに観劇をしておりました。
無料の公演だったんですが生徒たちの親をスタッフとしてボランティア駆り出しをしていて、うちの妻と祖母がその役目に駆り出されておりました。
その拘束時間がすさまじく朝10時ごろに出発して解散時間がなんと22時という。
子供も含めです。
12時間のボランティア活動、かつ会場係として基本的に動くため娘の発表をいい席で見ることができないというすさまじい体制。
おまけに会場内撮影禁止。
これって一生懸命通わせてきた娘や息子の晴れ舞台を基本見れないで終わるっていう、面と向かっては言えないけれどちょっとこれっていいのかなぁ?って思うところがありましたね。
まぁ、完璧に見れないわけではないんですけど…。
この出来事に若干付き合ってはいけない3Bって言葉が脳裏に浮かびました。
3Bっていうのは”バンドマン” ”バーテンダー” ”美容師”の3つの頭文字をとって指す言葉ですが、とにかく自由が利かなすぎる。
この3Bに限らずいわゆる夢を届ける仕事っていうのはそういうところがちょっと何とも言えんです…と個人的に思うところがあったりします。
今回の娘の件とは無関係ですが、例えば演劇系のものだと往々にして演者側にチケットノルマとかが課されていたりするじゃあないですか。
そうすると売り切らなければ自分が負債を負うことになってしまうからって知り合い相手に片っ端からチケット買ってよーって絡みをする。
ところがその知り合いは演劇にはあまり興味がないみたいな。
結果的に周りからちょっと迷惑がられてしまい、
”人々に夢を届けるはずの活動をしているはずが、反対に人々にあまり関わりたくないなぁと思われるような人間になってしまう”みたいな。
今回の娘の公演は無料でしたが、これがもし有料の公演だったらどうなっていたか…。
あるいはチケットノルマが発生して、めちゃめちゃチケットを買い取ることになったりしていたか…って思うと、思っちゃあいけないんだけれどちょっと背筋が凍るような思いを覚えた。
まぁ、ちょっとそんな暗いような話を書いていても仕方がないためここでやめるとして…
私は息子と娘の舞台を二人で見に行ってました。
ところがこの舞台。本番の公演時間だけでなんと2時間40分の長丁場だったんですよ。
…息子、開始30分で死亡。
いや、死亡というか”帰りたい””もう限界”とかそういう状況になりました。
いや、これは…。
しかし舞台自体のクオリティは無料とは思えないくらい高く、娘が出ていてしっかり踊っているのもなんだかんだで感動するところがある。
けど息子の精神力を見ながら見るというのもなかなか落ち着いて見れなくて、
何だかドタバタした一日になってしまいました。
習い事とか、子供の成長にはいいなぁと思うんですけど、親にとっては必ずしも喜ばしいことだらけというわけではないですねぇ。
ちなみにこの日子供たちが寝る時間は日付をまたぎました。
これも初めての経験。
いろいろ協力してくれている家族に感謝。